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お笑い芸人の本を読んだ感想を書いています
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板尾日記

板尾日記』を読みました。タイトル通り、日記です。笑える文章とか、あえて外した文章とか、じゃなく本当に素の日記という感じ。2005年1月1日から12月31日まで、数行の日記がただただ続きます。公にできないこと(そんなにはないんですけど)は、わざわざ活字にした上で塗りつぶしてあるという凝り様。

そのせいか、お笑い芸人の文章を読んでいるというより、役者さんの日記を読んでいる感覚になります。実際、板尾創路って、役者活動も多いですしね。例えば、禁煙した記念に買った時計を見て「俺の禁煙している時間を刻んでいることになる」とか書いてるんです。何か格好いいでしょ(笑)。

もちろん、お笑いのこともちらほら書いています。2005年というのは、「ケータイ大喜利」が特番として放送されてから、レギュラー番組になる期間のようなのですが、この「ケータイ大喜利」に対する板尾さんの評価している点とダメ出ししている点が、板尾創路のお笑いに対する考え方が出ていて、面白いです。

でも、日記の大部分は、熱い語りじゃなく、さらっと書いた感じ。実際には大変な思いもいろいろしているはずなのに、ふわっと過ごしているというか…。日記を見る限り、オフなんて、ボーっと過ごしていること多いですし。

それでいて、妙に行動が早い部分もあるんです。近視のレーザー治療(今でいうレーシック?)を2月4日に東野幸治から聞いて、その日の日記に「ちょっと調べてみよう」と書いてあるんですけど、その後ずっとその件については何も書いてなくて、3月8日に急に手術を実際に受けちゃうんです。

あと、私から見て、板尾創路っぽいと思ったのが、交通事故を目撃した日の日記。車が人をはねちゃった事故で、車も止まったし、人も集まってきたので、大丈夫だろう(=運転手が逃げたりしない)と特に手出しはしないものの、念のため加害者の車のナンバーを控えておくんです。前面には出ないけど、要所を押さえておくのが、板尾創路っぽいなあと思いました。

こんな感じで読めば読むほどいろんな面が見えてくる。「こんな人」って一言で語れないんです。テレビ番組で私達が見ているのは、板尾創路が「俺はこの番組ではこんな人として求められている」と演じている部分にすぎないことを思い知らされます。

<参考>
板尾創路
東大阪大学柏原高校出身有名人

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