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お笑い芸人の本を読んだ感想を書いています
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ドロップドロップ』は、品川庄司の品川ヒロシの1冊目の長編小説。不良に憧れて、私立中学から公立中学に転校し、不良ライフを楽しむ青春ストーリーです。

品川さん自身、主人公の少年と同様、私立中学から公立中学へ転校、その後進学した高校を退学しているので、品川さんがモデルの小説なのでしょう。ケンカはそんなに強くないのに、口が達者な主人公は、まさに「おしゃべりクソ野郎」(笑)。読んでて、中学生の品川さんを勝手に想像しちゃいます。

ただ、小説としては、登場人物が不良たちばかりでキャラが似通っていたり、主人公がピンチになってからそのピンチを抜け出すまでの間がやけに短かったり、ちょっと単調なんです。もっと女の子や不良じゃない子とからませたり、ピンチをもっと長くした方が、小説としても面白いし、読者も増える(女性も楽しめる)と思います。

品川さんって、そういうところかなり計算しそうな人だと思っていたのですが、こういう点での小説のうまさは、劇団ひとりさんの『陰日向に咲く』の方が上だと思いました。

この辺、自分をモデルにするんじゃなくて、一から創造するストーリーの方が、そういうところを計算して書けるような気がするのですが、品川さんはそういう小説は書かないのかな。品川さんの「おしゃべりクソ野郎」らしさは、自分が前に出たがるところにあるので、やっぱり自分をモデルにした小説になっちゃうのはしょうがないのかな(笑)。

<関連リンク>
品川祐Wikipediaの項目
東京都立足立西高校出身有名人品川ヒロシさんが進学し、中退した高校
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