忍者ブログ
お笑い芸人の本を読んだ感想を書いています
[1]  [2]  [3
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

陰日向に咲く劇団ひとりの小説本『陰日向に咲く』を読みました。

芸人による小説本の火付け役と言ってもいい、劇団ひとりの短編集ですね。私、外で読んでて笑っちゃいました!一応、できる限りこらえたし、小説の表紙見せて読んでいたので、怪しい人というよりは、面白い本読んで笑っている人だと思われたとは思うけど(笑)。

笑うくらいだから、面白い。面白いんだけど、やりすぎ感を感じてしまうのは私だけでしょうか…。オチがきれいにつきすぎちゃってたり、各短編の登場人物がつながっている作りが、どうもやりすぎに感じちゃうんですよね。こんなことしなくても、地の文章が面白いから、もっと真っ当に勝負すればいいのにと思ってしまいます。

テレビ、というか、映像で面白いことと、文章で面白いことって違うのかもしれませんね。どれくらいまで作りこんだら面白くて、どれくらいまでやったらやりすぎかというのが、映像と文章では違うのかも。映像は流していればどんどん展開していくけど、文章は読む人の意思で進むから、その辺合わせないといけないんでしょうね。

<関連リンク>
劇団ひとりWikipediaの項目
桜林高校出身有名人劇団ひとりさんの1校目の高校
葉県立京葉工業高校出身有名人劇団ひとりさんの2校目の高校
千葉県立船橋高校出身有名人劇団ひとりさんの3校目の高校
PR
好きか、嫌いか―松本人志の二元論
ダウンタウン・松本人志が、いろんなモノ・コトについて、好き嫌いを語った「好きか、嫌いか-松本人志の二元論」を読みました。

週刊プレイボーイで2001年10月から2003年3月に連載された「松本人志のプレイぼーず2 好きか嫌いか」をまとめたものだそうです。

とりあげているモノによって、いかにも芸能人っぽかったり、意外と普通だったり、まとめて読むといろんな面があるのがあって面白いです。

例えば、「トイレットペーパーの三角折り」のところに、嫌いだったトイレットペーパーの三角折りも、自宅を業者が掃除するようになって掃除後いつも見るようになってからは気にならなくなったって書いてあって、ダウンタウンの松本人志ともなると、自宅の掃除も業者に頼むのかあ、と思ったり。

そうかと思うと、凧揚げを懐かしんでいる文章は、本当に普通でびっくりするくらい。

芸人の場合、ケンカが強そうな人が弱気だったり、弱そうな人が強気でモノを言うのが面白いという話には、なるほどと。だから、松本人志も身体を鍛えたい気持ちがあるけど、それだと面白くないなあと思って、鍛えないのだそうです。

でも、ここに書いてあること、結婚した今だと意見が変わったりしていそうですね。

芸人本とはいえ、笑える本というよりは、へぇ~とじっくり読む本。テレビとは違う顔って感じですよ。


<参考>
松本人志
兵庫県立尼崎工業高校出身有名人
すっぱだかで反省文。
光浦靖子のエッセイ本「すっぱだかで反省文。」を読みました。

この本に書いてあることが本当ならば、光浦さんって相当ヤな女です(笑)。意味もなくイライラするし、本人がいないところで悪口いうし、自分に甘いし……。まあ、実際は、面白い話になるように大げさに書いていると思うのですが。本当だったらどうしよう(笑)。

タイトル通り、反省してばかりの文章なのですが、だったらもうやらなきゃいいのに、変に開き直っているんですよね。まあ、そこが面白いんですけど(笑)。

ただ、自分の嫌なやつっぷりを隠さず書けて、面白い話にできるというのは、それはそれで才能ですよね。読んでて、正直共感はできないけど(笑)、ところどころで声を出して笑っちゃいました。

最後にオアシズの相方の大久保佳代子との往復書簡があるのですが、やっぱりお互いの悪口言い合いで、笑えるといえば笑えるけど、人によっては引くかも(笑)。

私は結構ラジオが好きで、文化放送の「大竹まことのゴールデンラジオ」の木曜日、光浦靖子がレギュラーの曜日が好きでよく聴いているんです。で、いつも聴取率調査週間で、他の番組がスペシャルゲストを呼ぶ中、光浦靖子の木曜日だけは絶対ゲストが大久保さん。光浦さんはもっといいゲストを呼べと文句を言いながらも、実際面白いから毎回呼ぶんでしょうね。

ここのコンビはずっと解消しなさそうだし、それどころか最後の往復書簡にあるように、老後は一緒に暮らしていてもおかしくない気がします(笑)。


<参考>
光浦靖子
愛知県立成章高校出身有名人
東京外国語大学出身有名人
昭和は遠くになりにけり爆笑問題が日本の歴史を切る本『昭和は遠くになりにけり』を読みました。タイトル通り、日本史の中でも昭和の時代の本です。元々は雑誌「ダ・ヴィンチ」の2002年1月号から12月号に連載された文章です。

皆が知っている「真珠湾攻撃」「阿部定事件」から、少なくとも私は知らなかった「死のう団事件」なんてものも、また新しい出来事としては「ロッキード事件」や「バブル経済」などが取り上げられています。田中が実際の史実の説明をするのに対し、太田があることないこと(ほとんどないことですけど 笑)を言ってボケ倒すというスタイルです。

真珠湾攻撃のところでは、田中が「真珠湾攻撃の宣戦布告が遅れたのは、前日の晩に転勤する同僚の歓送会をやっていて、翻訳が遅れてしまったため」と言っているのですが、これは本当なのでしょうか。。。この辺にはいろいろ説があるので、一つの比較的面白い説を史実のように語るのはどうかと思いますが。。。せっかく、太田がボケなんだから、せめて太田に言わせるとかしてもよかったのでは。

阿部定事件なんかは、今でも猟奇的事件として野次馬根性的に取り上げられることも多いと思うのですが、当時は二・二六事件の後で社会全体に暗いムードがあったから、なおさら「久しぶりの大騒ぎできるスキャンダル」として扱われたのだそうです。事件って、事件そのものの内容だけでなく、どんな時代のどんなムードのときにそれが起きたかということが、とても影響しますよね。

太田のボケは、「英機カンゲキ」(東条英機)とか、局部のなくなった安部定事件の被害者のことを「モザイクいらず」とか、相変わらずこっちがヒヤヒヤしそうな感じ。それに、章の合間に入る流行語などの豆知識も面白いです。「イヤラシイ」の意味の「エッチ」って、「変態」をローマ字にした「HENTAI」の頭文字から取ったって知ってました?

最後のほうには、爆笑問題の二人の若かりし頃の写真も載っています。これも一応昭和時代のできごとですしね。見ているこちらが恥ずかしい写真もたくさん(笑)。

楽しんで読みながら、結構近代史の勉強になっちゃいました。昭和ってつくづくいろんなことが起こった時代だったんだなあ。


<参考>
爆笑問題
日本大学出身有名人
大東文化大学第一高校出身有名人
東京都立井草高校出身有名人
三三七拍子
太田光のエッセイと田中裕二の紙粘土作品の本「三三七拍子」を読みました。これは雑誌「TV Bros」に連載していたものをまとめた本。連載のほかに、爆笑問題×忌野清志郎の対談と、爆笑問題×中沢新一の対談も載っています。

すごく意外だったのが、太田が「自分は政治風刺でネタを作っているけど、政治には無関心で、選挙も最近行っていない」と書いていること。1999年の文章なので、今は違うかもしれないけど。実際、このエッセイを読んで、忌野清志郎がこれは説教しないといけないと思って、対談することになったようですし、この文章についてはいろいろ言われたみたいです。

でも、仕事でああやって、政治や社会のことを斬っていると、それで役目を果たしたと思っちゃうというか、プライベートではそこから離れていたいとか思ってしまうのかもしれませんね。

そういう意味では、この本、そのときそのときの太田の考え(連載は1997年で、時系列で本が構成されてはいないので、各文章の終わりにいつ書かれたものか書いてある)が書かれているので、今読んだら『このときは、こんな考えだったんだ』という発見があります。

田中の紙粘土の方は、時事ネタを面白おかしくギャグにしている感じ。微妙な上手さで、こちらもなかなかいいですよ(笑)。


<参考>
爆笑問題
日本大学出身有名人
大東文化大学第一高校出身有名人
東京都立井草高校出身有名人
ブログ内検索
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
バーコード

Copyright © お笑い芸人の本 All Rights Reserved.
Material & Template by Inori
忍者ブログ [PR]