お笑い芸人の本を読んだ感想を書いています
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爆笑問題が日本の歴史を切る本『昭和は遠くになりにけり』を読みました。タイトル通り、日本史の中でも昭和の時代の本です。元々は雑誌「ダ・ヴィンチ」の2002年1月号から12月号に連載された文章です。
皆が知っている「真珠湾攻撃」「阿部定事件」から、少なくとも私は知らなかった「死のう団事件」なんてものも、また新しい出来事としては「ロッキード事件」や「バブル経済」などが取り上げられています。田中が実際の史実の説明をするのに対し、太田があることないこと(ほとんどないことですけど 笑)を言ってボケ倒すというスタイルです。
真珠湾攻撃のところでは、田中が「真珠湾攻撃の宣戦布告が遅れたのは、前日の晩に転勤する同僚の歓送会をやっていて、翻訳が遅れてしまったため」と言っているのですが、これは本当なのでしょうか。。。この辺にはいろいろ説があるので、一つの比較的面白い説を史実のように語るのはどうかと思いますが。。。せっかく、太田がボケなんだから、せめて太田に言わせるとかしてもよかったのでは。
阿部定事件なんかは、今でも猟奇的事件として野次馬根性的に取り上げられることも多いと思うのですが、当時は二・二六事件の後で社会全体に暗いムードがあったから、なおさら「久しぶりの大騒ぎできるスキャンダル」として扱われたのだそうです。事件って、事件そのものの内容だけでなく、どんな時代のどんなムードのときにそれが起きたかということが、とても影響しますよね。
太田のボケは、「英機カンゲキ」(東条英機)とか、局部のなくなった安部定事件の被害者のことを「モザイクいらず」とか、相変わらずこっちがヒヤヒヤしそうな感じ。それに、章の合間に入る流行語などの豆知識も面白いです。「イヤラシイ」の意味の「エッチ」って、「変態」をローマ字にした「HENTAI」の頭文字から取ったって知ってました?
最後のほうには、爆笑問題の二人の若かりし頃の写真も載っています。これも一応昭和時代のできごとですしね。見ているこちらが恥ずかしい写真もたくさん(笑)。
楽しんで読みながら、結構近代史の勉強になっちゃいました。昭和ってつくづくいろんなことが起こった時代だったんだなあ。
<参考>
爆笑問題
日本大学出身有名人
大東文化大学第一高校出身有名人
東京都立井草高校出身有名人
皆が知っている「真珠湾攻撃」「阿部定事件」から、少なくとも私は知らなかった「死のう団事件」なんてものも、また新しい出来事としては「ロッキード事件」や「バブル経済」などが取り上げられています。田中が実際の史実の説明をするのに対し、太田があることないこと(ほとんどないことですけど 笑)を言ってボケ倒すというスタイルです。
真珠湾攻撃のところでは、田中が「真珠湾攻撃の宣戦布告が遅れたのは、前日の晩に転勤する同僚の歓送会をやっていて、翻訳が遅れてしまったため」と言っているのですが、これは本当なのでしょうか。。。この辺にはいろいろ説があるので、一つの比較的面白い説を史実のように語るのはどうかと思いますが。。。せっかく、太田がボケなんだから、せめて太田に言わせるとかしてもよかったのでは。
阿部定事件なんかは、今でも猟奇的事件として野次馬根性的に取り上げられることも多いと思うのですが、当時は二・二六事件の後で社会全体に暗いムードがあったから、なおさら「久しぶりの大騒ぎできるスキャンダル」として扱われたのだそうです。事件って、事件そのものの内容だけでなく、どんな時代のどんなムードのときにそれが起きたかということが、とても影響しますよね。
太田のボケは、「英機カンゲキ」(東条英機)とか、局部のなくなった安部定事件の被害者のことを「モザイクいらず」とか、相変わらずこっちがヒヤヒヤしそうな感じ。それに、章の合間に入る流行語などの豆知識も面白いです。「イヤラシイ」の意味の「エッチ」って、「変態」をローマ字にした「HENTAI」の頭文字から取ったって知ってました?
最後のほうには、爆笑問題の二人の若かりし頃の写真も載っています。これも一応昭和時代のできごとですしね。見ているこちらが恥ずかしい写真もたくさん(笑)。
楽しんで読みながら、結構近代史の勉強になっちゃいました。昭和ってつくづくいろんなことが起こった時代だったんだなあ。
<参考>
爆笑問題
日本大学出身有名人
大東文化大学第一高校出身有名人
東京都立井草高校出身有名人
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太田光のエッセイと田中裕二の紙粘土作品の本「三三七拍子」を読みました。これは雑誌「TV Bros」に連載していたものをまとめた本。連載のほかに、爆笑問題×忌野清志郎の対談と、爆笑問題×中沢新一の対談も載っています。
すごく意外だったのが、太田が「自分は政治風刺でネタを作っているけど、政治には無関心で、選挙も最近行っていない」と書いていること。1999年の文章なので、今は違うかもしれないけど。実際、このエッセイを読んで、忌野清志郎がこれは説教しないといけないと思って、対談することになったようですし、この文章についてはいろいろ言われたみたいです。
でも、仕事でああやって、政治や社会のことを斬っていると、それで役目を果たしたと思っちゃうというか、プライベートではそこから離れていたいとか思ってしまうのかもしれませんね。
そういう意味では、この本、そのときそのときの太田の考え(連載は1997年で、時系列で本が構成されてはいないので、各文章の終わりにいつ書かれたものか書いてある)が書かれているので、今読んだら『このときは、こんな考えだったんだ』という発見があります。
田中の紙粘土の方は、時事ネタを面白おかしくギャグにしている感じ。微妙な上手さで、こちらもなかなかいいですよ(笑)。
<参考>
爆笑問題
日本大学出身有名人
大東文化大学第一高校出身有名人
東京都立井草高校出身有名人
爆笑問題の本「爆笑問題の日本原論」を読みました。
1994年から1996年の間に「宝島30」で連載されたものに、単行本化にあたって少し加筆したもので、太田と田中の二人の会話形式で時事ネタを切っています。まさに爆笑問題の漫才を文字にしたという感じ。
今読んでも面白いし、読んでいて、「これとこれは同じ年だったのか~」なんて思ったり。この時期って、ちょうど地下鉄サリンや阪神大震災の頃なのですが、それに混ざって菊池桃子の婚約とか、元SMAPの森くんがオートレーサーになった話が混ざると、同じ年に起こったのか~、と不思議な感覚になります。当たり前ですが、そのときそのときのニュースって、世界的大事件からほのぼのエピソードまで、いろんな話があるんですよね。
爆笑問題らしく、地下鉄サリンや阪神大震災のことも、こちらがヒヤヒヤするような際どい笑いにしています。これ、文字だから書けることで、テレビだったら絶対NGだよなあ。今ほどの地位を確立していないときから、こんな危ないことをしていた爆笑問題に感心しちゃいます。
もしかしたら、むしろ実際の出来事から時がたった今読んだ方が純粋に笑えるかも。
<参考>
爆笑問題
日本大学出身有名人
大東文化大学第一高校出身有名人
東京都立井草高校出身有名人
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